カテゴリ:くぬぎ祭
くぬぎ祭の準備が始まりました

カテゴリ:くぬぎ祭 くぬぎ祭の準備が始まりました

10月16日(金)、17日(土)本校の文化祭である「くぬぎ祭」が行われます。
この「くぬぎ祭」を実施する目的は4つあります。

1.文化活動発表の場を通して、各学年の発達段階に応じた創作活動に取り組む。
2.準備・発表を通して創意工夫の楽しさ、協力の素晴らしさ、完成の喜びを味わう。
3.お互いを鑑賞することによって、その成果を共有する。
4.総合的な学習との関連を計りつつ、各学年・学級または教科の発表をする。

文化活動・創作活動を通してお互いが協力し、一つのものを創りあげる喜びや成果を共有するという、学校行事でしか成し得ない価値を追求するのが本校の「くぬぎ祭」です。

 
 
今年度のテーマは、「心」。「心」には、「真心」「本心」「安心」「決心」「感心」「熱心」「疑心」など、様々な心の動きを表現する言葉があります。「心」という一文字の中に深い意味があるということです。人が人として何物にも代えがたい大切なもの、それが『心』という捉えなのだろうと思います。そして『心』とは「目には見えないけれど、とても強い力をもっているもの」です。この『心』をどう表現し、そしてどのように主題に迫るのか…、期待したいと思います。
 
 
本番に向けて、各学年・学級での準備が始まりました。今回のくぬぎ祭、生徒たちはどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
 

みんなで協力して準備中

 

張出し舞台も自分たちで組みます

 

スポットライトも準備完了

 

なぜ、くぬぎ祭で劇をやるのか?

本校の文化祭である「くぬぎ祭」では、劇が舞台発表の中心に据えられています。昨今、その制作の大変さゆえか、“演劇”を取り入れる学校は少なくなっています。それでも、本校のくぬぎ祭では2、3年生が演劇、殊に3年生にあっては学級単位で劇を上演するという取組を行っています。そして、本校では劇をより本格的に上演するため、地域交流も兼ねて地元の劇団の方をお招きして指導していただいています。一通りの立ち稽古のあと、演技の仕方や声の出し方など、より専門的なアドバイスを受けることができました。

 
 
劇は脚本選びから始まって、限られた時間と予算と人数でさまざまなことを同時複合的に行わなければならないという難しさがあります。学年単位ならまだしも、クラス単位で劇を実施するというのは至難の技と言っていいかもしれません。しかし、本校がそれでもこの形で実施するのは、演劇に取り組むことによって大きな価値を見出すことができるからであると考えます。
 
 

 劇はその制作の複雑さゆえ、担当する生徒はキャストであれスタッフであれ、それぞれに大きな責任が生じます。その責任を担って各生徒が取り組んで課題を解決した時、そこには個人及び集団としての成就感・達成感とともに、観客に対しても感動を与えるという大きな成果を得ることができます。手間をかければ感動も大きいという、ある意味至極単純な話ですが、やはり演劇には大きな可能性があるということでしょう。

 

劇団の方に見ていただきながら照明・音響を加えた舞台での立ち稽古

 

立ち位置を確認しながらの通し稽古

 
 
演劇はどうしても、舞台上で演技するキャスト(出演者)に注目が集まりがちです。しかし、ただ単に目立ちたいなどという安易な思いで役になろうとすると大変な目に遭います。役者としてステージに立つには、さまざまな力が要求されます。生半可な気持ちではとても務まりません。
 
 
ステージではセリフで思いを伝えるのですが、当然のことながら大きな声を出す必要があります。小さな声では劇の主題を伝えることができません。しかし、ただ単に声が大きければいいという訳でもありません。はっきりと、遠くまで通る大きな声で、そして自分の思いを観客に的確に伝えられるように感情を込めてセリフを発する必要があるのです。
 
 
キャストとなった人は、このような過程を経て劇の完成という本番に至るわけですが、本気になって取り組んだ人ほど、また、役になりきればなるほど、それまでの練習経過の中で声の出し方から自分の思いの伝え方、他人の仕草から気持ちを察する細やかな心遣いなど、さまざまな力を身に付けることができます。たとえミーハーな発想で役になったとしても、稽古しているうちに成長できればOKでしょう。苦労して作り上げた劇は、自分の人間としての力を高めてくれるに違いありません。
 

熱のこもった演技指導を受けます

 
 
スタッフもまた、本番に向けて緊張が高まります。劇のスタッフといえば、演出から始まって大道具・小道具、音響や照明など、出演者として直接表に出ることはありませんが、取り組んだ成果としての背景や効果音が観客に訴えかけるインパクトは大きいものがあります。キャストのように表舞台に出ることはありませんが、縁の下の力持ちとして劇の根幹を支えます。役者が演技する環境づくりの役目を担う重要なポジションです。
 

スポットライトを操作する照明担当 台本を確認しながら綿密に行います。

 

背景画に取り組む大道具係

 

調色にも細心の注意を払います

 
 

演劇には、演じる人・見る人・演じる場 の三要素があります。キャスト、スタッフ、そして観客が一つになって感動を作りあげていきます。

舞台は一人では成立しません。 仲間と一緒に創りあげていきます。仲間といっても、それぞれが個性をもっています。協力し合い、一致団結しなければ舞台は成功しません。演劇は、表現すること自体はもちろん、それを追求する中でも対話を必要とするので、コミュニケーション力を高めるのにはこれ以上ないほど最適な媒体です。海外には演劇を “生きる練習” と位置付ける考え方もあります。演劇への取組は、コミュニケーション力のトレーニングそのものです。

 
 
演劇の世界は虚構、そう、ある意味ウソの世界です。「自分が何かを発言して相手に悪く思われたくない。嫌われたくない。ならば黙っておこう」というネガティブな自己完結に陥ることなく、感情を開放することができる場です。自分の感情を出したり、相手の感情を受け入れた経験自体は、コミュニケーションの成功体験として、脳に保存されます。
 
 
演劇への取組の中で、本来であれば将来社会に出てから行われるような実践的なコミュニケーションのトレーニングが自然と行われます。これからの時代を生き抜いていく生徒たちにとって、いずれ遭遇するであろう困難に立ち向うとき、演劇の体験は少なからぬ力となるであろうと考えます。
 
 
 
 
 

こちらは展示の準備中。分担された作業を進めています。

 
 

劇以外の準備も各所で着々と進んでいます。それぞれ作業を分担して手際よく作り上げています。

くぬぎ祭は今週末、16日(金)・17日(土)です。
生徒たちの取組はどんな成果を見せるでしょうか、乞うご期待!

 

公開日:2026年10月06日 09:00:00
更新日:2026年10月06日 09:00:00