カテゴリ:くぬぎ祭
くぬぎ祭準備 その2

 いよいよ来週はくぬぎ祭本番です。劇の練習も音響・照明などの調整も加えて真剣さを増してきました。

 本校では劇をより本格的に上演するため、地域交流も兼ねて地元の劇団の方をお招きして指導をしていただいています。一通りの立ち稽古のあと、演技の仕方や声の出し方など、より専門的なアドバイスを受けることができました。

 

 

劇団の方に見ていただきながら照明・音響を加えた舞台での立ち稽古

 

 

 演劇はどうしても、舞台上で演技するキャスト:出演者に注目が集まりがちです。しかし、ただ単に目立ちたいなどという軽い思いで役になろうとすると大変な目に遭います。役者としてステージに立つには、さまざまな力が要求されます。生半可な気持ちではとても務まりません。

 

 ステージでは台詞で思いを伝えるのですが、当然のことながら大きな声を出す必要があります。小さな声では劇の主題を伝えることができません。しかし、ただ声が大きければいいという訳でもありません。はっきりと、遠くまで通る大きな声で、そして自分の思いを観客に的確に伝えられるように感情を込めて台詞を発する必要があるのです。

 

     
   
     

 

 キャストとなった人は、このような過程を経て劇の完成という本番に至るわけですが、本気になって取り組んだ人ほど、また、役になり切ればなるほど、それまでの練習経過の中で声の出し方から自分の思いの伝え方、他人の仕草から気持ちを察する細やかな心遣いなど、さまざまな力を身に付けることができます。たとえミーハーな発想で役になったとしても、稽古しているうちに成長できればOKなのかもしれません。苦労して作り上げた劇は、自分の人間としての力を高めてくれるに違いありません。

 

     
 
     
 
     

スポットライトを操作する照明担当 台本を確認しながら綿密に行います。

 

 スタッフもまた、本番に向けて緊張が高まります。劇のスタッフといえば、演出から始まって大道具・小道具、音響や照明など、出演者として直接表に出ることはありませんが、取り組んだ成果としての背景や効果音が観客に訴えかけるインパクトは大きいものがあります。キャストのように表舞台に出ることはありませんが、縁の下の力持ちとして劇の根幹を支えます。役者が演技する環境づくりの役目を担う重要なポジションです。

 

 

   
     
 
     
 
     
 
     
 
一通りの演技の後、熱のこもった指導をしていただきました。

 

公開日:2024年10月11日 08:00:00